2026 UCI パラサイクリング ロード ワールドカップ 第3戦

日程:5月7日(木)~5月10日(日)

場所:イタリア・アブルッツォ

5月7日(木)

個人タイムトライアル MT2(15.2㎞、15名出走)

出場:福井 万葉

ロード・ワールドカップも最終戦。日本代表の第3戦、一番手はMT2 福井 万葉選手が努めます。

第2戦に引き続き、強豪のヨーロッパ勢が多く参戦する今大会。そんな環境の中、今回の個人タイムトライアルではアメリカのデニス・コナーズ選手が3位に入賞するなど、ヨーロッパに限らず各国がレベルの高さを見せつけました。

福井選手はフラットなコースに苦戦し、11位でフィニッシュ。ここまで入賞にあと一息の走りが続く福井選手は、ロードレースに最後の望みをかけます。

順位 名前 国名 タイム
1位 O'NEILL Calum イギリス 25:14,62
2位 CELEN Tim ベルギー 25:21,39
3位 CONNORS Dennis アメリカ 25:46,55
11位 福井 万葉 日本 28:48,82

リザルト:MT2個人タイムトライアル リザルト

個人タイムトライアル MH2(15.2㎞、18名出走)

出場:官野 一彦

続いて、タイ、ベルギーではメダル、入賞を獲得するなどここまでいい走りができているMH2 官野 一彦選手が出走。

レースはフランスのフロリアン・ジョアニー選手など欧州勢が第2戦に引き続き安定した実力を発揮する中、官野選手は第2戦より5㎞ほど長いコースに苦しみます。

8位入賞に一歩届かない9位で個人タイムトライアルを終えた官野選手。遠征を締めくくるロードレースに向け、気持ちを高めます。

順位 名前 国名 タイム
1位 JOUANNY Florian フランス 25:15,00
2位 GARROTE MUÑOZ Sergio スペイン 25:29,73
3位 MEAD Rory ニュージーランド 26:43,56
9位 官野 一彦 日本 30:15,27

リザルト:MH2個人タイムトライアル リザルト

5月8日(金)

個人タイムトライアル MC2(15.2㎞、28名出走)

出場:川本 翔大

第1戦、第2戦とメダルを獲得し続ける好調のMC2 川本 翔大選手。特に今大会では個人タイムトライアルでの強さが際立つ川本選手は、3戦連続のメダル獲得に向けて出走しました。

ロード・ワールドカップで獲得したポイントが最も多い、総合1位の証であるリーダージャージを着用する川本選手は最終出走。

暫定1位のアルトゥル・ボシェ選手(フランス)を脅かすことは叶いませんでしたが、中間計測では暫定2位のアンドレア・エルコラネッリ選手(フランス)を上回る速さを見せました。

エルコラネッリ選手に迫るタイムでフィニッシュした川本選手は片足選手で最高位の3位入賞。2戦連続の銅メダルを獲得しました。

順位 名前 国名 タイム
1位 BAUCHET Arthur フランス(個人参加) 20:48,86
2位 ERCOLANELLI Andrea フランス 21:19,16
3位 川本 翔大 日本 21:21,25

リザルト:MC2個人タイムトライアル リザルト

個人タイムトライアル WC5(15.2㎞、17名出走)

出場:小釜 莉代

ベルギーで初の国際大会参戦を果たしたWC5 小釜 莉代選手は、続けざまに初の連戦に挑みます。

14位でフィニッシュした小釜選手。遠征期間の中で課題を見つけて、できる限り走りを工夫し続けた小釜選手。結果は14位で、順位、タイムともに依然として欧州選手たちとの開きを感じさせる結果とはなりましたが、初の遠征と連戦の中で一歩ずつ成長を遂げています。

順位 名前 国名 タイム
1位 BOULET, Margot フランス(個人参加) 22:18,71
2位 LANE-WRIGHT, Crystal イギリス 22:36,52
3位 CRETTI Claudia イタリア 22:42,39
14位 小釜 莉代 日本 26:32,94

リザルト:WC5個人タイムトライアル リザルト

個人タイムトライアル WC3(15.2㎞、12名出走)

出場:杉浦 佳子

写真:合同会社328works

第1戦での個人タイムトライアルではメダルを逃す悔しい結果となったWC3 杉浦 佳子選手。第2戦と同じくフラットなコースである第3戦の個人タイムトライアルで、リベンジを果たすべく出走します。

ドイツのマリー・クヴェルホルスト選手が暫定1位で続く選手を待つ中、杉浦選手がスタート。中間計測ではクヴェルホルスト選手を上回るなど、力強い走りを見せます。

写真:合同会社328works

第2戦の反省を活かして修正してきた杉浦選手は、ライバルのクララ・ブラウン選手(アメリカ)や王 小梅選手(中国)に勝り、2位でフィニッシュ。銀メダルを獲得しました。

順位 名前 国名 タイム
1位 QUELLHORST Marie ドイツ 23:26,93
2位 杉浦 佳子 日本(個人参加) 23:28,22
3位 BROWN Clara アメリカ 23:39,18

リザルト:WC3個人タイムトライアル リザルト

MC5での個人タイムトライアル(15.2㎞、38名出走)には、梶 鉄輝選手が個人参戦。ベルギーでの第2戦からの連戦です。第2戦よりやや短くなったコースで力走した梶選手は、前回より順位を上げ、28位でレースを終えました。

順位 名前 国名 タイム
1位 FOULON Dorian フランス 19:06,00
2位 MOURO CHAMAN Lauro Cesar ブラジル 19:40,06
3位 ABRAHAM GEBRU Daniel オランダ(個人参加) 19:45,60
28位 梶 鉄輝 日本(個人参加) 22:53,39

リザルト:MC5個人タイムトライアル リザルト

5月9日(土)

ロードレース MT2(36㎞、15名出走)

出場:福井 万葉

MT2クラスのロードレースは、優勝候補のティム・セレン選手(ベルギー)がリタイアする波乱の展開。そんな中で福井選手は、集団中ほどで先行するカラム・オニール選手(イギリス)らを追走します。

次第に縦に伸びる集団は力量を浮き彫りにしましたが、必死に位置をキープした福井選手。単騎となっても、後続に追いつかれずに耐えの走りを見せます。

フィニッシュは8位。強豪ひしめく環境の中で、まず一つ入賞を手にしました。

順位 名前 国名 タイム
1位 O'NEILL, Calum イギリス 0:59:41
2位 BARROW, Felix イギリス 1:01:17
3位 CONNORS, Dennis アメリカ 1:01:17
8位 福井 万葉 日本 1:06:50

リザルト:MT2ロードレース リザルト

ロードレース MH2(45㎞、17名出走)

出場:官野 一彦

リーダージャージを着用し、MH2のロードレースに臨んだ官野選手。

フロリアン・ジョアニー選手(フランス)、セルジオ・ガローテ・ムニョス選手(スペイン)、ルカ・マッツォーネ選手(イタリア)の強豪三選手が抜け出す中、官野選手が入る追走集団もペースの差が生まれ、官野選手は後ろのグループで追いかける形となります。

その後、さらにペースが上がると単独追走を強いられた官野選手。しかし、後続の選手に追いつかれないよう懸命にペースを維持し、8位でフィニッシュ。

新しい選手の参加などハードな展開が続くMH2クラスのレースで、手ごたえのあるリザルトと成長を得て大会を閉じました。

順位 名前 国名 タイム
1位 JOUANNY, Florian フランス 1:14:21
2位 GARROTE MUÑOZ, Sergio スペイン 1:15:11
3位 MAZZONE, Luca イタリア 1:15:59
8位 官野 一彦 日本 1:27:18

リザルト:MH2ロードレース リザルト

5月10日(日)

ロードレース WC5(63.0㎞、17名出走)

出場:小釜 莉代

大会最終日はCクラス選手のロードレース。

WC5 小釜選手は、ハイスピードな集団の後方に位置し、懸命に食らいつきました。しかし、コース中の難しいクランクも相まって3周目に入る段階で振り落とされ、単独走の形に。

淡々とペダルを回し、集団を追った小釜選手。レースは11位で終えましたが、集団からこぼれた選手では最上位でフィニッシュし、次の大会への成長を期待させる走りを見せました。

順位 名前 国名 タイム
1位 CRETTI, Claudia イタリア 1:39:00
2位 JI, Zixian 中国 1:39:00
3位 LAW, Jessica カナダ 1:39:00
11位 小釜 莉代 日本 1:50:30

リザルト:WC5ロードレース リザルト

ロードレース WC3(45.0㎞、12名出走)

出場:杉浦 佳子

写真:合同会社328works

WC3 杉浦選手は第2戦でのアタックへの警戒からか、序盤から集団先頭で力を見せる走りで、周囲の選手にプレッシャーを与えます。

道中発生する揺さぶりにも動じずに反応し、決定的な攻撃が発生しないまま、レースは終盤。ここまで好調、リーダージャージを着用する王 小梅選手(中国)含む5名での集団スプリントの形となります。

写真:合同会社328works

最初に仕掛けたのは、集団からワンテンポ早く飛び出した王選手。やや早すぎるように思えたスプリントが伸びを見せた中、杉浦選手も食らいつき、3位でフィニッシュ。最終戦にして、個人タイムトライアル、ロードレースで再びメダルを獲得する健在ぶりを世界に見せました。

順位 名前 国名 タイム
1位 WANG, Xiaomei 中国 1:14:10
2位 HUOT MARCHAND, Tifany フランス(個人参加) 1:14:10
3位 杉浦 佳子 日本(個人参加) 1:14:10

リザルト:WC3ロードレース リザルト

ロードレース MC2(72.0㎞、28名出走)

出場:川本 翔大

MC2のロードレースは、リーダージャージを着用する川本選手が集団をコントロールする形で幕開けとなりました。

レースが動いたのは3周目、ベルギーのエウート・フロマント選手が集団より飛び出し、そこへ4周目でフロリアン・シャポー選手(フランス)が合流し、これが1位、2位の争いとなりました。

一方、他選手と協調がうまく取れなかった川本選手は集団のまま、3位争いのスプリントへ。追走で足を使った川本選手は、やや位置を落として6位入賞でフィニッシュ。メダル獲得はなりませんでしたが、総合優勝を手にしました。

順位 名前 国名 タイム
1位 VROMANT, Ewoud ベルギー 1:46:20
2位 CHAPEAU, Florian フランス 1:46:20
3位 BAUCHET, Arthur フランス(個人参加) 1:47:49
6位 川本 翔大 日本 1:47:49

リザルト:MC2ロードレース リザルト

90㎞、40名出走という長距離かつ大人数のロードレースに臨んだ梶選手は、パリパラリンピック銅メダリストのマルティン・ファン デ ポル選手(オランダ)らの作るハイペースに耐えるレースとなりました。粘りを見せた梶選手でしたが、周回遅れでフィニッシュ。33位でレースを終えました。

順位 名前 国名 タイム
1位 VAN DE POL, Martin オランダ(個人参加) 1:57:47
2位 ABRAHAM GEBRU, Daniel オランダ(個人参加) 1:57:47
3位 MOURO CHAMAN, Lauro Cesar ブラジル 1:57:47
33位 梶 鉄輝 日本(個人参加) -1 LAP

リザルト:MC5ロードレース リザルト

ロード・ワールドカップの3戦すべてを終えた日本代表。結果を見ると、入賞とメダルを多数獲得し、各選手が世界でも通用する実力を見せることができました。特に川本選手については、総合優勝を手にしており、世界でもトップクラスの実力を示すことに成功しました。

もちろん、今大会は課題も多く見つかった大会でもありました。しかし、今後の成長が期待できる伸びしろのある走りだったことも確かです。引き続きあたたかい応援の追い風を送っていただけると嬉しく思います。

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